失敗しない「シンガポール展示会出展」費用・流れ・成功のポイントを解説

東京都23区と同等の国面積に人口約550万人を擁する、“小さな都市国家”シンガポール。すでに国民1人あたりのGDPでは日本を上回り、世界経済において存在感を強めています。その戦略として、ヒト・モノの流れを重視し、国家として物流や展示会・見本市などに力を入れています。 誘致活動なども盛んで、シンガポールの展示会には、世界中から企業が集まり、世界中の企業へアプローチする機会を与えてくれます。 そこで本記事では、「シンガポールの展示会・見本市への出展」について解説していきます。「シンガポール」で開催される展示会について、その出展のメリット・費用・流れ、そして成功のポイントからオススメの展示会まで、総合的にご紹介いたします。是非、御社の海外展開にお役立てください。
▼失敗しない「シンガポール展示会出展」費用・流れ・成功のポイントを解説
- 1. 展示会出展のメリット・費用・流れ
- 2. シンガポールビジネスの特徴
- 3. シンガポール展示会の探し方
- 4. シンガポール展示会出展「成功のポイント①」:ブースの設営
- 5. シンガポール展示会出展「成功のポイント②」:ローカライズ
- 6. シンガポール展示会出展「成功のポイント③」:リード客とのリレーション構築
- 7. 展示会出展をきっかけにシンガポールビジネスを成功させよう
▼ あなたの海外ビジネスを成功させるために
1. 展示会出展のメリット・費用・流れ
■ メリット 展示会に出展するメリットは主に下記の3つです。 ・商談のための時間と手間を減らすことが可能 ・コストを削減することが可能 ・市場調査や情報収集に役立てることが可能 例えば、海外で営業活動をするにしても、限られた滞在期間の中で訪問できる企業の数は意外と少ないもの。また、海外で店舗の経営を始めるとなると、コストがかなりかかりますし、リスクも大きいですが、展示会でのブース出展なら、直接の営業活動よりも効率よく、多くの企業担当者との商談が可能ですし、店舗を経営するよりもリスクやコストを少なくおさえることができます。 展示会では他の出展ブースを見て回ることも積極的に行いましょう。市場調査や情報収集ができるのも展示会への出展の大きなメリットです。マーケティングなどのヒントを得られるだけではなく、パートナーになり得る優良な企業も見つかることがあります。 ■ 費用 展示会にかかる主な費用は下記の5つ。 ・出展料 ・ブースの装飾費用 ・輸送費 ・宿泊費 ・その他備品などにかかる費用 それぞれの金額は国によってかなり異なりますし、物価や為替によっても費用は変動します。机や椅子などのレンタル費用も国によっては意外と高くつきます。アメリカや中近東では、ブースの装飾費用が日本の3倍以上になるケースもあるのだとか。備品や装飾にかかる費用は事前に見積もりをとってきちんと調べておきましょう。 ■ 流れ どんなに遅くとも、出展を決めたら開催の4ヶ月前には準備に取りかからなければいけません。できれば準備期間には半年は欲しいところ。国内の展示会と海外の展示会ではどうしても勝手が違います。 例えば、特に注意しておきたいのがホリデーシーズン。準備を進めるタイミングで現地のホリデーシーズンに入ってしまい、業者に対応してもらうことができない、ということもありえます。余裕を持ったスケジュールで準備を進めましょう。 ブース装飾のための施工業者や、備品をレンタルしてくれる業者などを選定するのも意外と時間がかかります。相見積もりを取って業者を選定し、決定する際には再度見積を取ります。何度もやり取りすることを考えて、施工業者を決定するまでに1〜2ヶ月はかかると見積もっておきましょう。
2. シンガポールビジネスの特徴
それまで驚異的な高度成長を果たしたものの、2012年以降は経済成長率が低下し続けていたシンガポールですが、2017年2月に国家戦略としての新成長戦略を発表しました。この戦略の大きな目標は「年2〜3%のGDP成長率達成」であり、「業界ごとに特化した労働生産性向上の取組を策定」し、「国を挙げてイノベーションを促進する」としており、以下の7つの戦略を提言しています。 ① 国際的な経済関係の深化と多角化 ② 労働者の継続的な技術習得とその活用 ③ イノベーションと事業拡大に向けた企業能力の強化 ④ デジタル技術力の強化 ⑤ 活気と機会に満ち、外部と繋がった都市国家の創造 ⑥ 23業種の産業変革マップの策定及び導入 ⑦ イノベーションと成長を実現するパートナーシップの活用 この新成長戦略で、10年間で年平均2~3%の成長を目指しています。
3. シンガポール展示会の探し方
「世界の見本市・展示会情報」データベースからさまざまな展示会を検索することができるJETROのホームページは展示会を探すのにとても便利なサイトです。 シンガポールだけでも多くの展示会情報が掲載されていますが、中でも代表的なものを3つご紹介いたします。 ■ FHA-Food&Beverage 2年に1回、シンガポールで開催される飲食業界向けの展示会。出展者は2000を超え、100カ国から48,000人の参加者が集まるという、アジア最大規模を誇る展示会です。 ■ ConnecTechAsia 毎年シンガポールで行われるテクノロジー系の展示会。アジアのデジタル未来を形作る最新のスマートテクノロジーとトレンドに触れることができます。2018年来場者数は35000人、出展社数は1700社。日本国内の連絡先があるので、日本語で問い合わせすることができます。 ■ Edutech Asia シンガポールのマリーナベイサンズで毎年開催される教育業界向けの展示会です。さまざまなカンファレンスやワークショップを行っています。2019年の来場者数は5000人、出展社数は205社。 【今後開催される展示会】 これから開催されるシンガポールでの展示会は、下記のJETROのサイトからご確認いただけますが、新型コロナウイルスの流行に伴い、延期や中止になっている展示会もありますので、注意してください。 JETRO:https://www.jetro.go.jp/j-messe/country/asia/sg/

4. シンガポール展示会出展「成功のポイント①」:ブースの設営
展示会では何よりブースに立ち寄ってもらうことが大切。足を止めてもらえるブースのデザインが重要です。 ブースのデザインを考えるときには、愛着のある商品の名称や原産地などを前面に押し出したくなるものですが、認知度の低い商品名や原産地表記をそのまま表記してもバイヤーに立ち寄ってもらうどころか見てもらうことすらできない可能性があります。 認知度の低い名称や原産地はあえて目立たせずに、認知度や注目度の高い「オーガニック」「有機食品」「自然派フード」などのキーワードをヒントにブースづくりをして成功したケースもあります。トレンドに敏感なバイヤーの興味をひく工夫が必要です。 また、スムーズに商談につなげるために、ブースには接客やセールスに長けた人材を配置するようにしましょう。
5. シンガポール展示会出展「成功のポイント②」:ローカライズ
「ローカライズ」ができていないと、現地にない商品やサービスを受け入れてもらうのは非常に難しくなります。「ローカライズ」とは、現地の人に伝わりやすいイメージを作ることを言います。 日本のスタイルをそのまま海外上陸させて失敗した事例は山ほどあります。「餃子の王将」は中国では一般的でない焼き餃子をメインにした日本風の食習慣が受け入れられず失敗したと言われています。 「いきなり!ステーキ」は、立ち食い形式や、肉の量の単位表記が失敗の要因だと言われています。ポンド表記が一般的なアメリカにおいて、グラム表記へのこだわりは逆効果となってしまったようです。 「現地の言葉を話す」のは比較的簡単に取り入れることができるローカライズの一つですから、現地の言語が堪能なスタッフをブースに配置すれば、商談もスムーズに進みやすくなります。
6. シンガポール展示会出展「成功のポイント③」:リード客とのリレーション構築
展示会出展の最大の目的は、「商談や見込み客を獲得する」こと。来場者のデータは大切な情報ですから、すぐに分類できるようにしておきましょう。名刺交換やアンケートなどで集めた来場者のデータを、成約の見込み度合いによって分類します。展示会終了後は、引き続きフォローを行いましょう。たとえ今すぐ成約が見込めない企業や担当者でも、継続的にコンタクトを取って関係性を築いていくことができれば、成約の確率は上がっていきます。
7. 展示会出展をきっかけにシンガポールビジネスを成功させよう
シンガポールへの進出を検討しているなら、まずは市場調査も兼ねて展示会に出展してみてはいかがでしょうか。現地の反応を直接見ることができるので、シンガポールでのマーケティングや、海外向けの新商品開発のヒントが得られます。 リスクやコストをおさえつつ、現地の最新情報が得られることが展示会の大きなメリットですから、企業や製品のPR、販路開拓などをシンガポールに向けて行う予定があるなら、ぜひ展示会への出展を検討してみてください。
8. 優良な海外進出サポート企業をご紹介
御社にピッタリのシンガポール展示会出展サポート企業をご紹介します
いかがでしたでしょうか? 海外への販路拡大時に、バイヤーやパートナー、クライアントを探すための有効な方法「展示会出展」について、シンガポールを中心に解説いたしました。ぜひ、御社のビジネスに活かしていただければと存じます。
また、成功のポイントなど、自社だけではなかなか対応が難しいことも出てくるでしょう。Digima〜出島〜では、「シンガポール進出において、自社に最適な展示会を探してほしい」「出展からリード顧客とのコミュニケーションまでワンストップでサポートしてほしい」…といった、多岐に渡る展示会出展におけるご質問・ご相談を承っています。
ご連絡をいただければ、海外進出専門コンシェルジュが、御社にピッタリの海外進出サポート企業をご紹介いたします。まずはお気軽にご相談ください。
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YCP
グローバル21拠点✕800名体制で、現地に根付いたメンバーによる伴走型ハンズオン支援
<概要>
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<サービス特長>
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<支援スコープ>
・調査/戦略から、現地パートナー発掘、現地拠点/オペレーション構築、M&A、海外営業/顧客獲得、現地事業マネジメントまで、一気通貫で支援
・グローバル企業から中堅/中小/スタートアップ企業まで、企業規模を問わずに多様な海外進出ニーズに応じたソリューションを提供
・B2B領域(商社/卸売/製造/自動車/物流/化学/建設/テクノロジー)、B2C領域(小売/パーソナルケア/ヘルスケア/食品/店舗サービス/エンターテイメントなど)で、3,000件以上の豊富なプロジェクト実績を有する
<主要サービスメニュー>
① 初期投資を抑えつつ、海外取引拡大を通した円安メリットの最大化を目的とする、デジタルマーケティングを活用した海外潜在顧客発掘、および、海外販路開拓支援
② 現地市場で不足する機能を補完し、海外事業の立ち上げ&立て直しを伴走型で支援するプロフェッショナル人材派遣
③ アジア圏での「デジタル」ビジネス事業機会の抽出&評価、戦略構築から事業立ち上げまでの海外事業デジタルトランスフォーメーションに係るトータルサポート
④ 市場環境変動に即した手触り感あるインサイトを抽出する海外市場調査&参入戦略構築
⑤ アジア特有の中小案件M&A案件発掘から交渉/実行/PMIまでをカバーする海外M&A一気通貫支援
⑥ 既存サプライチェーン体制の分析/評価/最適化、および、直接材&間接材の調達コスト削減 -
合同会社サウスポイント
アジアに近い沖縄から海外ビジネスをサポート
2017年7月日本・沖縄と海外の万国津梁の架け橋を目指して、企業の海外展開支援を目的として沖縄・那覇で設立。アジア・欧州を中心に沖縄県内・沖縄県外企業の海外進出・国際展開のサポートを実施しています。2022年7月には観光産業の伸びの著しい石垣市に八重山事務所を開設しております。
沖縄をハブに、台湾・中国・香港・ベトナム・タイ・マレーシア・シンガポール・インドネシア・オーストラリア・ニュージーランド・イギリス・ドイツ・ブラジル各国にパートナーエージェントを配置し、アメリカ合衆国・インドは提携先を設けていますので、現地でも情報収集、視察等も直接支援可能、幅広く皆様の海外展開とインバウンド事業をサポートしております。 -
プルーヴ株式会社
貴社の海外事業進出・展開をサポートさせていただきます
プルーヴは世界市場進出における事業戦略の策定と実行のサポートを行っている企業です。
「グローバルを身近に」をミッションとし、「現地事情」に精通したコンサルタントと「現地パートナー」との密な連携による「現地のリアルな情報」を基にクライアント企業様の世界市場への挑戦を成功へと導きます。 -
株式会社ダズ・インターナショナル
*欧米&アジアエリアへの海外進出を伴走サポート*
私たちは日本企業の欧米・東南アジア・東アジアへのグローバル展開をサポートします。
支援実績社数750社を超え、見えてきた成功と失敗の共通点・傾向から、"企業の「やりたい」を『デキル化』する" をモットーに、新しい市場への挑戦に伴走します。
企業の課題・目的に合わせて、グローバル展開に最適なサポートを提案いたします。
私たちはグローバル(アジア各国・アメリカ・ヨーロッパ各国・日本国内)で働く企業を支援します。
『Mission - 私たちが海外に進出する企業に果たすべき使命 -』
新しいマーケットでビジネスを創める・広げる・深める・個人を伴走型でデキル化支援
『Vision – 私たちが理想とする世界 -』
もっと自由に(法人・個人)新しいマーケットに挑戦できる世界
『Value – 私たちの強み -』
①伴走者かつ提案者であること
ジブンシゴト(頼まれ・やらされ仕事はしない)をモットーに、事業主人公ではない第三者の私たちだからこそできる提案力
②プロジェクト設計力と管理力
デキル化(ミエル化して終わりではなく)をモットーに、『ゴールは何か』の会話から始めるプロジェクト設計力とその後実現するための管理力
③対応力(幅広いエリアと多様な業種実績700社以上)
設計力・管理力を活かし、現地特派員や協力会社と連携による現地力モットーに、ニッチからポップまで多様な業種の海外進出に対応。
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01:伴走グローバル事業部
海外ビジネス課題を共に考え、目標達成のために共に動くチーム
『Point』
✔︎貴社海外事業部の担当者として伴走
✔︎BtoB・BtoC・飲食店開業など幅広くサポート可能
✔︎各国現地駐在スタッフやパートナー企業と連携が可能
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02:伴走マーケティング事業部
デジタルマーケティング課題を共に考え、目標達成のために共に動くチーム
『Point』
✔︎貴社デジマ事業部の担当者として伴走
✔︎デジマ業務をゼロから運用まで幅広くサポート
✔︎各分野に対応するスタッフやパートナー企業と連携
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03:稟議書作成サポート
海外ビジネスのはじめの一歩を作る、稟議書策定サポート
『Point』
✔︎あらゆる角度から、フィジビリティ・スタディ(実現可能性)を調査・設計
↳過去類似事例(失敗・成功どちらも)から判断材料を調査
↳当社現地スタッフやパートナー企業による調査
↳現地特定の有識者を探索し、インタビュー調査
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04:スポットサポート
海外ビジネス・デジタルマーケティング課題を部分的に解決
『施策と料金イメージ(事例で多い価格帯となります)』
✔︎市場調査:50万円〜80万円〜120万円
✔︎現地視察:国・期間・内容により大きく変動
✔︎会社設立:国・形態・内容により大きく変動
✔︎現地企業マッチング:30万円〜50万円〜80万円〜120万円
✔︎プロモーションサポート:国・形態・内容により大きく変動
✔︎ECサイト制作:80万円〜150万円
✔︎ECサイト運用:20万円〜40万円(月額)
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ジェイグラブ株式会社
越境EC (B2C、B2B、D2Cなど) 海外販売のことならなんでもご相談ください。
日本ブランドを「オンライン」x「ショールームストア」で世界に販売できる越境ECモール 『j-Grab Mall』 の運営、オンラインでの出店・販売とあわせて、海外の実店舗に商品を展示し、QRコードで購入できる「ショールームストア販売」を実現して日本の事業者の海外進出、販路拡大を支援します。
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